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日本一の繁華街近くで働いていたプログラマが現在は旅行に勤しんでいる日々の日記

宗教の聖地エルサレムへ ( #5 )

今日の内容は宗教に関してなので先に断りをいれたいのが、ここには私が見たことをそのまま書いているので失礼な記述や表現があった場合は申し訳ありません。ご指摘いただければ修正します。

この日は旅の複数ある大きな目的地の一つ、エルサレム訪問をした。中学・高校とミッションスクールに通っていたせいか、キリスト教に関しては多少詳しくなった。それどころか、大学に入り個人的に宗教の授業などをうけたりして、人よりも宗教に関して興味があった。と言っても、私自身は無宗教(神を信じないとかいうわけではなく、何かの宗派に属していないという意味)であり、ただ宗教をアカデミックな観点から興味があるという方だ。なぜ死ぬことが罪なイスラム教徒は自爆テロをするのか。宗教戦争などと一時期騒がれていたが、ではなぜその聖地が同じ街にあるのかなど。宗教とは不思議なことばかりである。ここを訪れたからと言って、何かかわるものでないと思うが、訪れると見えなかったものに気づけるかなという思いで訪れることにした。

事前に調べておいたように、テルアビブからは高速バスが良いということだった。前日歩いた駅からの長い道のりをまた歩く。というのも駅の近くにバスターミナルがあるからだ。テルアビブには2つのバスターミナルがあるが、南の方がかなり大きい。しかし昨日と打って変わって荷物もさほどないためかなり楽にバスターミナルまで行けた。 f:id:toms78:20170920062159j:plain

バスターミナルに着くと、かなり大きいことに気づく。そしてかなり立体なのだ。着くやいなや、中に入り方がわからない。色々ゲートはあるっぽいのだが、全てクローズされている。やっとこさ反対側にまわるとオープンしているゲートがあった。荷物チェックを済ませバスのりばの 4 階に行く。ちなみにイスラエルでは駅、スーパーなど人が集まるところではすべてで荷物検査がなされる。なのでスーツケースなどを持ち込んだ際は色々時間がかかることもあるので要注意だ。 Information にエルサレム行きの場所を聞くとそっけなく教えてくれた。その行き場まで行くとちょうどバスが出ようとしてたのであわてて飛び乗る。乗車率は 50% といったところだろうか。

バスは通常の高速バスと同じだが、中は WiFi が完備されているなど非常に快適だった。バスに揺られること約 1 時間、ようやくエルサレムに到着。エルサレムの中心地もテルアビブと同様にかなりの都市で発展している。しかし今回用があるのは、旧市街地なのだ。旧市街地までは日本で言うチンチン電車?的なものが走っているが、時間もたっぷりあることだし歩いていくことにした。約 4km の道のり。通りは非常に整備されていてゴミなどもさほど落ちていない。(後にわかることだが)他のヨーロッパとなんら綺麗さはかわらない。通りは熱いのスプライトを購入する。 8 シュケル( 240 円ほど)。 f:id:toms78:20170920063414j:plain

とぼとぼゆっくりとあるき続けること約 1 時間、旧市街地の城壁にたどり着いた。今でもエルサレムは城壁に囲まれており、いくつかのゲートからの入場しかできない。私は一番大通りのゲートから入場。入場するとそこには伝統的な石畳の古い町並みが残っていた。 f:id:toms78:20170920062400j:plain エルサレム旧市街地には以下の 4 つのエリアに分かれている。

その中でもユダヤ教イスラム教、キリスト教には相当宗教的に重要な聖地がある。

今回、私はここを訪れたかった。 旧市街地は細い道がたくさんあり、その両脇にはたくさんのお土産屋がある。そこまで声をかけられないあたりはやはり先進国に近いものを感じる。まずは何と言っても有名なユダヤ教の聖地、「嘆きの壁」 (Western Wall) へ向かう。

ユダヤ教嘆きの壁

嘆きの壁に近づくにつれてユダヤ教の正装をした人々が増える。行く手前には警察がたくさんいるし、荷物検査なども実施される。いざ入ると、今までにない宗教施設感が全身を通して感じた。 嘆きの壁には祈りを捧げている人がかなりいた。一般の人々はもちろん、兵士なども訪れていた。 本当はもう少し奥にも祈りの場所があるが、短パンサンダルという舐めた格好で行ったのでそれ以降は進むのをやめた。止められたわけではないが、何か行けない雰囲気はあった。尚、他の場所もそうなのだが、観光客も相当数いるが、それに劣らないくらいの信者も多い。尚、嘆きの壁には信者であってもユダヤ教徒が身につけている帽子をかぶらなければならない。f:id:toms78:20170920062048j:plainf:id:toms78:20170920062431j:plain

キリスト教聖墳墓教会

嘆きの壁ほどセキュリティは厳しくはなかった。 ここは元々ゴルゴタの丘イエス・キリストが十字架にかけられた場所)にある教会であり、イエス・キリストのお墓がある場所である。イエス・キリストは十字架を背負いこの丘を上った。その道を自分も通る。今となっては同じ道ではないと思うが、やはりここを通ることはなんだか感慨深い。様々な祈りの場所があり、そのそれぞれで口づけをしていた。時にキリストが眠っている墓にはそうとうな行列ができており、その入る前には牧師さんがいてなにやら話していた。観光客よりも圧倒的に信者が多かったように思うf:id:toms78:20170920062507j:plainf:id:toms78:20170920062506j:plainf:id:toms78:20170920062502j:plainf:id:toms78:20170920064442j:plain

イスラム教(ドームオブザロック)

実はここに観光客が訪れるのは相当制限がされている。何曜日かの午前中だけなのだ。もちろんかなり限られた時間らしい。(曜日なども結構変わるらしいので行きたければ事前に詳しい宿の人などに聞いておくことをおすすめする)私はなんの情報も持っていなかったので行ったらもちろん入れてもらえなかった。 外観だけでも見たかったが、行こうとするだけで兵士に止められた。よくわからなかったが、とりあえずドームオブザロックを見ることさえできなった。無念。

これらの場所に至るには色々なところで兵士がいて、宗教を聞かれる。私は典型的なアジア人、かつ旅行者なので仏教徒ということにした。旧市街地内では争いを避けるためか、宗教によって通れる道と通れない道があるようだった。また、各宗教施設は観光するにはとてもじゃないがヘビーな場所が多かった。嘆きの壁もそうだったが、聖墳墓教会なども敬虔な信者が涙を流しながらキリストの墓地(教会内の中心に位置している)に入っていく。とてもじゃないが自分は入れなかった。(偽ることができないほどの神聖な何かは感じた)このようにエルサレムの旧市街地内は観光地ではあるが、同時にかなり重要な宗教施設でもあるのだと痛感させられた。 f:id:toms78:20170920064533j:plain 約 4 時間ほどぶらぶらして帰宅することにした。帰りはちんちん電車に乗る予定だったが、まだ明るかったので帰りも歩いた。お昼ごはんを食べ損ねていたので近くのケバブ屋さんでラップケバブを注文。

そんなこんなで元のバス停に戻ってきてバスに乗って宿に帰宅。帰りはどこで降ろされるかわからず焦って変な場所で降りるというハプニングがあったが、無事に宿に戻れた。